
コピー&マーケティング株式会社 代表取締役
山田 秀平(やまだ しゅうへい)
24歳で起業後、世界トップクラスのマーケッターやコピーライターからビジネスを学び、年商3000万円に満たない企業をすぐに約17倍の年商5億まで成長させる。コンテンツマーケティングでは、累計で12万人以上を集客してきた。現在はコンテンツマーケティングのインハウス支援に取り組んでいる。
Googleで検索した際の検索順位ごとのクリック率を知っていますか?
検索順位が1位の場合、クリック率は約21%、2位の場合約10%、3位の場合約7.5%、4位の場合約4.6%、というデータがあります。
つまり、検索結果が4位以下の場合、約96%以上のユーザーがクリックしていない、ということなのです。
しかし、SEO対策をして検索結果3位以内に表示されているにもかかわらず、クリック率が低いというケースもあります。
Webサイトのクリック率を向上させるためには、SEO対策をして検索順位上位表示させることはもちろん、データ分析やクリック率に影響しているコンテンツの要素について知っておくことが大切です。
目次
SEOによる検索順位でどれくらいクリック率が変わる?
SEO対策は、ユーザーが求めているコンテンツを作成してGoogle等の検索エンジンで上位表示させることや、webサイトのクリック率を向上させることなどによってwebサイトからの集客、コンバージョンを目的としています。
ユーザーのほとんどは、検索エンジンで検索した際、検索結果画面の上位に表示されるwebサイトからクリックしていくため、検索結果1位と10位では同じページに表示されていてもクリック率に大きな差がでてしまうのです。
InternetMarketingNinjasが発表している検索順位ごとのクリック率データは下記の通りです。
1位表示された場合、ユーザーの約21%がクリックし、検索結果が10位の場合は同じ検索ページに表示されていてもユーザーの約1%しかクリックしていません。
ということは、順位が10位から1位になることで約20倍のクリック率を確保することが可能になるのです。
SEO対策とクリック率の関連性
前述のとおり、検索結果画面で上位表示されることでユーザーのクリック率は向上します。
クリック率が向上することで、webサイトからのコンバージョン増加につながるでしょう。
しかし、SEO対策をして検索画面で上位表示されるようになったにも関わらず、なかなかクリック率が増加しない、というケースがあります。
SEO対策をしてwebサイトの順位が向上しても、クリック率が増加しないことで結果としてコンバージョン数も増加しないので、SEO対策をしていることを無意味に感じてしまい、webサイトからの集客をあきらめてしまうケースもあります。
多くの場合、SEO対策をして検索順位が上位表示されるようになることに伴いユーザーの流入数も増加しますが、検索結果の上位に表示されているにも関わらずクリック率が増加していない場合、コンテンツとしてさらに改善するべき点があるはずです。
ただ単に検索上位に表示されるためだけにコンテンツを作成するだけでなく、様々なデータ分析などから、クリック率を向上させるための対策をしておくことが大切です。
クリック率改善のためにクリック率を確認しよう
まず、クリック率を改善するためには、ご自身のwebサイトの現在のクリック率を確認しておくことが重要です。
SEOの用語で、クリック率はCTR【Click Through Rate】と呼ばれ、検索結果画面に表示された回数で実際にクリックされた回数を割ることで算出することができます。
【クリックされた回数】÷【検索結果に表示された回数】=CTR
クリック率が高いほど、webサイトからのコンバージョンの増加につながるでしょう。
Google Search Consoleを活用することで、ご自身のwebサイトのクリック率を調査することが可能になります。
上記の図とご自身のwebサイトのクリック率を比較すると、ご自身のwebサイトのクリック率が思ったよりも低かった、という方が多いのではないでしょうか?
また、検索順位1位なのにクリック率がとても低い、というケースもあります。
まずは実際にご自身のwebサイトのクリック率がどれくらいなのかを確認して、実行できる施策にはどのようなものがあるのか計画を練りましょう。
クリック率を改善するための3つの要素
クリック率の向上のためには【検索順位】【ディスクリプション】【タイトル】の3つの要素を改善する必要があります。
①検索順位
まずは検索エンジンで上位表示されることが大前提です。
前述のとおり、検索順位1位のクリック率は約21%、検索順位10位のクリック率は約1%というデータが発表されています。
検索結果画面の1ページ目に表示されていたとしても、1位と10位ではクリック率が約20倍も異なるのです。
まずはユーザーが何を知りたいのか、ユーザーのニーズに合うコンテンツを作成することができているのかを一度見直しましょう。
コンテンツを作成する際には、ユーザーが検索するメインのキーワードを設定することになりますが、メインキーワードの検索数があまりにも多い場合や、強い競合サイトが多い場合には、メインキーワードの関連キーワードを選定してコンテンツを作成することが重要です。
月間の検索ボリュームやユーザーの関心度合いなどを考慮して、検索上位を狙いやすい関連キーワードを選定しましょう。
検索順位が上昇することで、webサイトのクリック率は自然と向上します。
しかし、これから書き始める新しい記事でそれと実施しようとすると、SEO対策の効果が出て検索順位が上位表示されるまでに、少々時間がかかってしまいます。
まずは、すでに検索上位に表示されているコンテンツから、他のクリック率改善方法を実施してみることをオススメします。
②ディスクリプション
検索結果が表示される画面では、タイトルの下にウェブページの内容を簡潔に説明している【ディスクリプション】というものが表示されています。
ディスクリプションは多くの場合80〜120字程度で作成されています。
表示可能な文字数が決まっているので、できる限りすべてのディスクリプションが表示されるように文字数に気を付けて作成しましょう。
また、ディスクリプションでユーザーの興味を惹くために、キーワードを盛り込むことが重要です。
ユーザーのニーズに答えているコンテンツである、ということをアピールしましょう。
短すぎず、長すぎず、わかりやすく作成することがポイントです。
③タイトル
検索結果画面に表示されるタイトルに、狙っているキーワードを必ずいれるようにしてください。
タイトルは30字以内におさめ、わかりやすく簡潔かつ、ユーザーが知りたい内容が記載されているコンテンツであると示すことが大切です。
クリック率改善のための作業優先順位
クリック率に影響している3つの項目の中から、ご自身のwebサイトで必要な施策だどれなのかを分析して、実行しましょう。
Googleのサーチコンソールでクリック率を確認すると、改善可能な箇所を指摘してくれます。
まずは指摘された箇所から実施してください。
まとめ
Webサイトのクリック率は、サイト流入からのコンバージョン数を増やすためにとても重要です。
まずはGoogle Search Consoleを活用して、ご自身のwebサイトのクリック率を確認しましょう。
ディスクリプション、タイトル、検索順位の中から実行できる方法を試してみることで、クリック率改善につながります。
直近で発表されている、検索順位別のクリック率と自社サイトのクリック率を比較しながら、クリック率を意識したSEO対策を心がけましょう。