
コピー&マーケティング株式会社 代表取締役
山田 秀平(やまだ しゅうへい)
24歳で起業後、世界トップクラスのマーケッターやコピーライターからビジネスを学び、年商3000万円に満たない企業をすぐに約17倍の年商5億まで成長させる。コンテンツマーケティングでは、累計で12万人以上を集客してきた。現在はコンテンツマーケティングのインハウス支援に取り組んでいる。
SEO対策を行うためには、ただ単にキーワードを決めて記事を書くだけではいけません。
コンテンツ内でHTMLタグを適切に使いつつ、SEOに適した構造を作りながら運営する必要があります。
では、SEO対策におけるHTMLタグの最適な使い方とは何でしょうか?
また、効果的なHTMLタグの種類と使い方は、どのようなものがあるのでしょう?
今回は、SEO対策で必須となるHTMLタグ7つと、それぞれのSEOに効果的な使い方について解説していきます。
目次
SEO対策でHTMLタグはなぜ必須なのか?
SEO対策でなぜHTMLタグが必須なのかと言うと、Googleの検索エンジンに対して正しく情報を伝える必要があるからです。
Googleの検索エンジンはロボットです。AIが発達しているとはいえ、完全に人間のようには文章を捉えきれてはいないと考えられます。
だからこそ、検索エンジンに対して、認識しやすい形でコンテンツを作り込んでいくことが、SEO対策においても重要となります。
そして、そのために必須となるのがHTMLタグです。
Googleの公式サイトでも、HTMLタグに対しては記載があり、SEO対策を行う上での重要性を伺うことが出来ます。
SEO対策で必須となるHTMLタグ7つの意味と効果的な使い方
ここからは、実際にSEO対策で必須となるHTMLタグを7つご紹介します。
それぞれのHTMLタグの意味と、どのように使うとSEO対策で有効的かを説明していきます。
titleタグ
titleタグは、SEOにおいて最も重要なHTMLタグです。
ページのタイトルを示すタグであり、ここに記載されたタイトル文言は、検索結果やウェブブラウザのタブに表示されます。
つまり、ユーザーやGoogleのクローラーが「このサイトは何について書かれているサイトだ」と真っ先に認識する部分となるのです。
また、Googleは公式で次のように言っています。
タイトルは、検索結果のコンテンツをユーザーが一目でわかるように表示し、クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで不可欠です。どのサイトをクリックするかはタイトルで決定することが多いため、ウェブページには質の高いタイトルを付けることが重要です。
titleタグをより効果的に使うためには、次の3つのポイントも意識してください。
- タイトル文言の前方にSEO対策キーワードを含める
- コンテンツ内容に最適なタイトルにする
- 32文字以内で短く簡潔な文言にする
以上のポイントを意識してtitleタグを使うことが、SEO対策をより効果的にするための条件となります。
また、titleタグに含ませる対策ワードは、基本的に1つに絞るほうが良いです。
複数のキーワードを含ませてしまうと、そのコンテンツで最も大事にしているキーワードがなにかわかりにくく、検索エンジンからの評価も受けにくくなります。
なので、SEO対策を行うキーワード選定をしっかり行った上で、titleタグの文言も決めていきましょう。
→SEO対策のキーワードの正しい選び方【5つの手順と注意点】
meta descriptionタグ
meta descriptionタグは、コンテンツの概要を記述するタグになります。
検索結果では次のように表示されます。
ページタイトルの下に表示される概要部分となるため、タイトルとの整合性をとる必要のある箇所です。
SEO対策キーワードで検索したユーザーの意図を考え、その悩みを解決できるコンテンツがあると思われるような概要を作成する必要があります。
h1タグ
hタグは全部で1〜6までありますが、その中でもh1タグは大見出しとなり最重要な見出しタグとなります。
使う際に覚えておきたい点を2つまとめます。
セクションごとに1つ使用する
ページを本と見立てた時に、その目次で最も重要な見出しがh1タグとなります。
例えば、本の第1章、第1章 1-2などの構成となる場合は「第1章」にh1タグを使うイメージです。
ただ、現在では使用方法が変わってきています。
h1は見出しではなく、記事のタイトルとして使用されることがメインになっており、本文では使わない傾向が強いです。
実際に弊社で運営しているサイトでも、コンテンツ内でh1を使用しているのはタイトルのみで、本文はh2が一番大きい見出しとなっています。
順番を間違えないように
これはh1タグにかかわらず、hタグを使う際の注意になりますが、使う順番は
となります。
このような順番で使うことはSEO的によくありません。
h1から順に、重要度が高いとされているため、その順序がメチャクチャだとクローラーが「わかりにくいコンテンツだ」と判断してしまう可能性があります。
そうすると、SEOでも良い結果を得ることが出来ません。
h2〜h6タグ
h1タグに続いて重要な見出しのHTMLタグが、h2〜h6タグとなります。
ただし、SEO対策としてはh4〜h6のタグは、そこまで重要ではないので必ず使わなければいけないということではありません。
主に使う頻度が高いのはh2とh3で、h3の補足説明としてh4タグが使われるパターンが多くなるでしょう。
また、出来るだけh2やh3にも、SEO対策キーワードを含めるとSEO対策として効果的です。
使用回数に制限はありませんが、あくまでhタグはセクションの見出しで使うHTMLタグとなります。
むやみに使用するのはよくないので気をつけましょう。
例えば、見出しばかりで本文があまりないコンテンツは、ユーザーも読んでいて不自然さを感じるはずです。
ユーザーに読みやすい構成を意識して使うようにしましょう。
strongタグ
strongタグは、検索エンジンに対して「ここは重要ですよ」と伝えるためのHTMLタグです。
ただし、多用するとスパム判定を受けてしまうため、1コンテンツの中でstrongタグだらけとなるのは好ましくありません。
考え方としては、ユーザーが読む上で目を留めてもらいたい場所に対してのみ使うようにしましょう。
数の目安は、1記事中で1〜3つです。
また、h1やh2などの見出しタグに対しても使うのは避けてください。
見出しを強調するというのは、過度な強調とされ、これもスパム判定となる可能性があります。
ul/ol/liタグ(リストタグ)
ul、ol、li、これらはリストタグといいます。
箇条書き、もしくはリスト形式で記載されている文章に対して、リストタグを使うことで、検索エンジンに認識されやすくなる効果のあるHTMLタグです。
また、視覚的にもまとまっており見やすくなるため、ユーザー目線で考えてもリストタグを使うことは効果的です。
- ulは、Unordered Listの略で番号なしリストを指します。
- olは、Ordered Listの略で番号付きリストを指します。
- liは、List Itemの略でリスト項目のことを指します。
canonicalタグ
canonicalタグは、URLを正規化(統一化)するためのHTMLタグになります。
例えば、
この2つのURLは、「http」と「https」の違いがありますが、アクセス先のコンテンツは同じものが表示されるとします。
その場合、上記2つのサイトは別コンテンツとGoogleから認識され、それぞれ同じコンテンツにもかかわらず評価が分散してしまいます。
評価が分散するということは、1コンテンツに対するSEO評価が弱くなってしまうため、SEO対策をするに当たって不利になるのです。
そのため、同じコンテンツであるならば評価を1つのURLに集中させたほうが良いので、canonicalタグを使い、正規化を行い評価を集中させる必要があります。
具体的な記述方法
ページAに評価を集中させたいとすると、この場合はページBのheadタグ内にrel=”canonical”を記述します。
具体的には下記の記述になります。
<head>
<link rel=”canonical”href=”
https://www.hackthehack.jp/”/><head>
補足
meta keywordsタグも重要と思われている方もいますが、実はmeta keywordsにはSEO効果はありません。
Google公式サイトでも「ランキングに使用していない」と明言されています。
参考:Google does not use the keywords meta tag in web ranking
その上、ページのソースを見られたら競合他社に対策キーワードがバレてしまいます。
対策キーワードがバレるということは、自社にとって効果的なキーワードを競合に教えてしまうようなものなので、よくありませんよね。
入れてSEO的に悪い効果があるわけではないのですが、あえて外してしまうのも良いです。
まとめ
SEO対策において必須のHTMLタグと、その使い方を説明しました。
HTMLタグは他にも数多くありますが、特に重要となるのは今回ご紹介した7つのタグです。
特に、タイトルタグや見出しタグを使う際には、出来るだけSEO対策キーワードを含めるようにしましょう。
効果的にタグを使いつつ、ユーザビリティの高いコンテンツを作成し、SEO上位を目指してください。