
コピー&マーケティング株式会社 代表取締役
山田 秀平(やまだ しゅうへい)
24歳で起業後、世界トップクラスのマーケッターやコピーライターからビジネスを学び、年商3000万円に満たない企業をすぐに約17倍の年商5億まで成長させる。コンテンツマーケティングでは、累計で12万人以上を集客してきた。現在はコンテンツマーケティングのインハウス支援に取り組んでいる。
パーマリンクがSEOの効果にどのような影響があるのか?
Googleのジョン・ミューラー氏による発信も取り入れて解説していきます。
また、多くの方が利用しているWordPressでのパーマリンク設定方法もこのページでお伝えしますので、ウェブ管理者の方は参考にしてみてください。
パーマリンクがSEOに影響するって本当?
パーマリンクとは、URLのドメインに続く位置に設定されている、カテゴリや投稿ページのURL部分を指しています。
以下のページURLですと、赤文字の部分にあたります。
https://www.hackthehack.jp/seo-taisaku-gazou/
WordPressの初期設定では、下記のような数値によるIDで振り当てられたりしていますね。
https://www.hackthehack.jp/?p=123/
では、このパーマリンクがSEOに影響するかどうか?という話なのですが、Googleのジョン・ミューラー氏は以前ライブ配信で視聴者からの質問に対して、
「URLにキーワードを入れることでSEO効果に影響はあるが、ウェブ管理者に必ず指定させるほどではないくらい、その効果は小さい」
と言った趣旨の回答をしています。
こちらの動画で確認できます。
つまりパーマリンクにキーワードを入れたほうが、少なからずSEO効果が期待できるという事なので、数値だけのIDよりキーワードに書き換えたパーマリンクにしておくべきです。
パーマリンクは日本語ではなく英語で表記する
パーマリンクに日本語を入れてしまうと、視認性がいいようにも思いますが、SNSでシェアをされたり、URLをそのままコピーしてリンクをされたりすると、英数字や記号で構成される大量の文字列に変換されてしまう事が多いです。
https://www.hackthehack.jp/パーマリンク/
例えば上記のように設定した場合、実際のURLは以下のようになってしまいます。
https://www.hackthehack.jp/%E4%83%82%E3%81%8F%84%E3%…
Googleの公式見解である「シンプルかつ短いURL」というものにも反してしまいますから、パーマリンクは下記のように英語で書かれている必要があります。
https://www.hackthehack.jp/permalink/
複数のキーワードで表記する場合は、アンダーバーではなくハイフンを使用するようにします。
これはURL内でアンダーバーを使用すると、前後のキーワードを分けて認識せず、ひとつキーワードとして認識されてしまうからです。
ハイフンであれば前後それぞれ独立したキーワードであると認識しますので、必ずハイフンを使用するようにしてください。
× https://www.hackthehack.jp/seo_permalink/
→これだと「seo_permalink」という一つのキーワードとして認識されてしまいます。○ https://www.hackthehack.jp/seo-permalink/
→これだと「seo」「permalink」という二つのキーワードとして認識されます。
パーマリンクは、記事の内容が想像できるキーワードを英語で表記し、複数のキーワードを使う場合はハイフンで繋ぐ、という点に注意してください。
URLにカテゴリ名を入れるかどうか?
URLにサイトの構成に合わせたカテゴリ名を挿入している場合があります。
カテゴリがURLに入っている例としては以下になります。
https://www.hackthehack.jp/seo/permlink/
https://www.hackthehack.jp/seo/image/
https://www.hackthehack.jp/seo/keyword/
URL内のカテゴリ名については、ジョン・ミューラー氏は入れる必要がないと自身のツイッターで述べています。
質問者:
カテゴリ名をURLに入れることでSEOに良い影響はありますか?
あなたはどのようにお勧めしますか?ジョン・ミューラー氏:
私はほとんどのケースにおいて、問題になるとは思わない。
あなたのサイトとって最も効率的なものにしなさい。
このように、カテゴリ名がURLに合った場合、SEO効果の観点からして特に意味はなく、好きなようにして良いと捉えられます。
SEOの観点からすると、カテゴリ名はあってもなくても良いのですが、もしカテゴリに変更があった場合に問題が起きてしまいます。
例えばカテゴリが変更されると、URL内のカテゴリ名も変更されることになります。
そうすると、外部からのリンクがあった場合はリンクが切れてしまいますし、SEOの評価もURLが変わると一からやり直しになってしまいます。(リダイレクト設定などで評価を引き継げる方法もあります。)
リダイレクト設定については、こちらの記事もあわせてご参照ください。
しかしカテゴリ分けをすると、ユーザビリティの観点からしても、サイトがどのような構成になっているのか、理解しやすいというメリットもあります。
ですが、SEOの評価を一からやり直されてしまう事も考えられるため、どうしてもカテゴリ分けをして管理したい場合は、下記のようにします。
https://www.hackthehack.jp/seo-permlink/
https://www.hackthehack.jp/seo-image/
https://www.hackthehack.jp/seo-keyword/
これであれば、見た目でカテゴリ分けされていることも理解できますし、URLでカテゴリを分けているわけではないため、URLが変更されたあとに生じるデメリットも抱えなくて済みます。
もちろんこのような事を理解した上であれば、カテゴリをURLで管理することも問題ありません。
WordPressのパーマリンク設定方法を解説
これからウェブサイトを立ち上げる方のために、WordPressでパーマリンクを設定する手順を解説していきます。
※すでにウェブサイトを運用されている場合は、パーマリンクの設定を変更してしまうと、既存の記事にアクセスできなくなったり、URLの変更に伴ってSEO評価やSNSのシェア数に悪影響が出てしまいますので注意が必要です。
変更設定を行うには、まずWordPressにログインしてダッシューボードを開き、設定>パーマリンク設定、の順に開くとこのような画面が表示されます。
一番下の「カスタム構造」にチェックを入れて、入力欄に「/%postname%」と入力します。
カテゴリごとにURLを分けたい場合は「/%category%/%postname%」と入力すればOKです。
その後、ページ下部の「変更を保存」をクリックして、しっかり変更を更新させておきます。
これで投稿ページでURLのパーマリンク部分を変更できるようになりました。
URLに関わる部分ですから、ウェブサイトを運用する際の初期段階で設定しておくことをお勧めします。
今ご覧頂いているページは、SEO対策としてパーマリンクがどのように影響し、どのように扱うべきかを説明している内容になっているため、パーマリンクを含めたURLがこのようになっていますね。
https://www.hackthehack.jp/seo-permlink/
まとめ
パーマリンクをキーワードにする場合は、記事の内容が想像できるキーワードで英数字にする必要があります。
また、複数のキーワードをパーマリンクに書き込む時は、アンダーバーではなくハイフンで繋げると、それぞれのキーワードとして認識されます。
ただしURLのパーマリンクにキーワードを入れることは、少なからずSEOの強化に繋がりますが、その影響はごく小さいと言われています。
ですから、優先順位などを考えれば早急にやらなければならないものではないです。
また、すでに運用されているウェブサイトがある場合、パーマリンクの変更でURLが変わるとSEOの評価もやり直しになってしまいますから、SEOに与える影響の大きさを考えればそのままのほうが良いという見方もできます。
ウェブ管理者の方は、これらの事を踏まえてパーマリンクの取り扱い方を考えて運用してください。