
コピー&マーケティング株式会社 代表取締役
山田 秀平(やまだ しゅうへい)
24歳で起業後、世界トップクラスのマーケッターやコピーライターからビジネスを学び、年商3000万円に満たない企業をすぐに約17倍の年商5億まで成長させる。コンテンツマーケティングでは、累計で12万人以上を集客してきた。現在はコンテンツマーケティングのインハウス支援に取り組んでいる。
「SEO対策という言葉は知っているけど、実際なにをすればいいのかわからない。」
「SEO対策で何をして、どのような効果が出るのか知りたい。」
そのような方に向けた記事です。
SEO対策とは、「検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための施策」のことを言います。
検索エンジンで自社サイトが検索結果の上位に上がってくれば、自動でたくさんの顧客を集客できます。
顧客をたくさん呼び込めることで、収益化可能性も上がることはイメージできますよね。
また、ここで言う検索エンジンとは、Googleのことです。
そのため、SEO対策を行うためにはGoogleの仕組みを理解する必要があります。
専門性の高い話に聞こえるかもしれませんが、実はSEO対策は誰でも行うことが出来る施策です。
本記事では、SEO対策を初めて行う人でもわかりやすいように、SEOの基礎からまとめましたので、最後までご覧ください。
目次
SEO対策とは
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、「検索エンジン最適化」を意味しています。
冒頭でもお話した通り、この検索エンジンとはGoogleのことを指します。
つまり、SEO対策とはGoogle対策とも言えます。
補足:世の中の検索エンジンの大半はGoogleで、YahooもGoogleのアルゴリズムを採用しています。
※日本国内の検索エンジン利用率
- Google:69.57%
- Yahoo:29.4%
以上のデータからも、SEO対策=Google対策と考えて間違いありません。
Googleの検索順位決定の仕組み
Googleの検索エンジンがどのように順位を決めるのか?
仕組みとしては、Google独自の評価項目と計算方法でサイトを得点化し、その数値を元に検索順位が決定されます。
評価項目は200以上あると言われていますが、詳しいところまでは公開されていません。
ただ、評価に関わる内容で明らかになっているものには、次のような項目があります。
- どのようなテーマで書かれているページか?
- ユーザーにとって価値のある内容が書かれているか?
- そのコンテンツの内容は信頼できるものか?
つまり、これらの項目をクリアしたコンテンツを目指すことがSEO対策となるわけです。
Googleから評価されるために必要なこと
Googleから評価されるために必要なことは、次の4つです。
- ユーザー目線で書かれていること(ユーザーファースト)
- 専門性、権威性、信頼性のあるコンテンツにすること(高い品質)
- 見やすいコンテンツにすること(高いユーザビリティ)
- 人気のあるコンテンツは評価を受ける(被リンクが重要)
簡単に言ってしまうと、ユーザーにとって価値の高いコンテンツにしましょうということです。
特に、Googleが理念として掲げている「ユーザーファースト」に沿ったコンテンツを作り上げることが最重要となります。
ユーザーファーストとは、ユーザーにとって役立つコンテンツであること。
- 検索した疑問に対する答えになっているか?
- 疑問が解決し、次のアクションに移ることができるか?
この2点を意識したコンテンツ作りをすることが、Googleからの評価を得るためには欠かせません。
Googleとしても、ユーザーにとって使いやすい検索エンジンになることで、利用者数も増え、結果的にGoogleの収益へと繋がります。
だからこそ、ユーザーファーストの理念に沿った高品質なコンテンツがGoogleから高い評価を受ける(=SEO対策になる)のです。
SEO対策のメリット・デメリット
SEO対策にはメリットもあれば、デメリットもあります。
それぞれまとめてみます。
SEO対策のメリット
- 広告費をかけずに集客することが出来る
- 検索上位に自社コンテンツが上がることで、中長期的に自動で集客を行う事ができる
- ユーザーが自ら情報を欲して検索してくるため、コンバージョンに結びつきやすい良質なユーザーを集めやすい
- 施策自体も無料で行うことができる
SEO対策のデメリット
- SEO対策の効果はすぐに出るものではなく時間がかかる
- コンテンツ作成に人的コストがかかる
- ジャンルやキーワードによって難易度が大きく変わるため、いつ成果が出るか見えにくい
- Googleのアップデートにより検索順位が左右されてしまう
以上のように、無料で質の良いユーザーを集められるメリットがある一方、時間や人的コストがかかるデメリットもあります。
特に、一番の懸念となるのは「時間」でしょう。
弊社の経験上、SEO対策の効果が現れるまでには、少なくとも半年から1年かかります。
SEO対策を行うにあたって、施策開始から効果が現れるまでの期間を、未来への投資と捉えて考えることが非常に大事です。
1度、上位表示を獲得することが出来れば、良質なユーザーを継続的に集客し続けることができます。
【注意】上位表示を獲得できたら今後も安泰ということではない
サイトが上位表示されることで、検索ユーザーの目に触れて多くの顧客を呼び込むことが出来ます。
ただ、その状態が保証されるかと言うと、そうではありません。
不定期に行われるGoogleのアップデートにより、SEOの順位に大きな変動が起きることもあります。
2019年3月にあったコアアルゴリズムアップデートにより、多くのサイトが影響を受けました。
中には1位に表示されていたけど、2ページ目(11位)以下に下がってしまったというサイトや、圏外に飛んでしまったサイトもあります。
ですが、SEO対策をしっかりし続けることで、アップデートの影響を受けた場合もまた上位を狙うことが可能です。
弊社でも、稀にGoogleのアップデート後で検索順位が下がるワードがあります。
でも、きちんとSEO施策をほどこすことで、元の順位であったり、それよりも高い検索順位へと表示させることが出来ています。
SEO対策でやるべき7つの手順
SEO対策の概念から説明してきましたが、ここからは実際に対策する手順についてです。
- キーワード選定
- ユーザーの検索意図を分析する
- 満足度の高いコンテンツにする
- ユーザビリティの高いコンテンツにする
- Googleに正しく認識してもらう
- 良質な被リンクを増やす
- 順位計測、改善
7つのSEO対策の手順について、詳しく解説していきます。
キーワード選定
SEO対策において、まず行うのがキーワード選定です。
「自社商品やサービスのユーザーとなる人は、どのようなキーワードで検索しているのか?」
ここがキーワードを決める上で大事なところです。
SEO対策を行う第一歩として、ユーザーの悩みの主軸となるキーワードを選定してください。
例えば、自社のサービスがトレーニングジムである場合は「ダイエット」になるかもしれません。
料理教室であれば「料理 初心者」になるかもしれません。
何を目的として検索するのかを考えて、キーワード選定を行ってください。
SEO対策におけるキーワード選定の正しい方法については、下記記事で詳しく解説しています。
ユーザーの検索意図を分析する
次に、どうしてユーザーがそのキーワードで検索したのか、検索意図を分析します。
悩みというのは突然あらわれるものではなく、何かキッカケがあるはずです。
何を知りたくて検索したのかを理解し、ユーザーの求めているものを明確にします。
例えば、次のキーワードの検索意図は何でしょうか?
検索キーワード
「北海道 5月 気温」
検索意図の答え
「服装」
ここで「5月の気温が知りたいのでは?」と考えた方は読みが甘いです。
「北海道 5月 気温」で検索するユーザーは、5月に北海道に行くから気温を調べています。
気温を知った上で何をしたいかというと、持っていく洋服を選びたいわけです。
そのため、「北海道 5月 気温」のキーワードに対して気温のみ答えるコンテンツは、間違いではないが正解でもないということになります。
知りたい答えが載っていないため、ユーザーはまた検索結果に戻って別のサイトを探すことになるでしょう。
自社のコンテンツでユーザーの疑問を解決することが出来なければ、質が低いとみなされてしまいます。
そうならないように、SEO対策では検索意図の分析が重要となります。
満足度の高いコンテンツにする
ここから、実際のコンテンツ作成へと入っていきます。
ユーザーの検索意図にマッチし、悩みが解消され、さらに次の行動へと繋がるような内容に仕上げます。
コンテンツにユーザーが訪れる前にあった疑問が、読み終わる頃には全てなくなっているようにすることが目標です。
先ほどの気温の話を例にすると、知りたいのは「服装」が答えとなりますが、さらに深掘りしていきます。
5月に北海道へ行く予定があるから服装を決めるために検索していますが、おそらくそのユーザーは「北海道の初心者」であることが予想されます。
何度も行ったことがある人は、調べなくてもわかっているからです。
さらに、行く理由は旅行か出張であるとも考えられます。
観光に適した服装に加え、ビジネス向けの服装も紹介すると良いでしょう。
このように、検索したユーザーのニーズを深掘りしていき、知りたいであろう情報を網羅していくことで満足度の高いコンテンツへと仕上がっていきます。
ユーザビリティの高いコンテンツにする
ユーザビリティの高いコンテンツとは、読みやすさのことです。
- ページの表示速度は早いか
- 大事なところは赤字で強調しているなど、見やすくなっているか
- 文字だけだとわかりにくい部分は図など使ってわかりやすくしているか
このようにユーザーがストレスを感じないようにすることを意識してください。
ページ表示速度の合格基準
表示速度の測定には、PageSpeed Insightsという無料ツールを使います。
自社サイトのURLを入れて分析をすると、PCとスマホそれぞれの表示速度が点数化されて出てきます。
弊社では、合格基準を80点以上と定めています。
それ以下の場合は速度改善が必要となりますが、分析結果で改善案も出てくるので、参考にし改善を行いましょう。
Googleに正しく認識してもらう
コンテンツを作っても、Googleに正しく認識してもらえなければ検索上位を取ることはできません。
認識してもらうために、Google Search Consoleを使います。
「URL検索」を押して、対象のコンテンツURLを入力してください。
この作業により、Googleにコンテンツを更新したことを知らせることができます。
良質な被リンクを増やす
SNSでのコンテンツ拡散や、他サイトで紹介してもらうことも大事です。
SEO対策において、人気のあるコンテンツにすることはGoogleからの高評価に繋がります。
人気のあるコンテンツをGoogleはどのように判断するかというと、被リンクです。
このように認識されるため、コンテンツの評価が上がり検索上位へと上がりやすくなります。
ただし、被リンクするためのページを自社で作って故意にリンクさせるなどの行為はNGです。
本当に良いコンテンツを作れば、自然とユーザーや他社から被リンクを受けることが出来ます。
それが良質な被リンクと判断され評価に繋がります。
SNSでの拡散に直接的なSEO効果はない
「SNSでシェアやリツイートされて拡散すれば、被リンクが増えるのでSEO施策になりますか?」
このような質問をいただくことがありますが、残念ながらSNSで拡散されても、被リンクとして無効となるためSEO効果はありません。
FacebookやTwitterなどSNSのリンクにはnofollow属性が付与されており、いくら拡散しても検索エンジンへの直接の影響はないのです。
しかし、だからといってSNSで拡散されることに全く意味がないかと言うと、そうでもありません。
SNSで拡散し、たくさんの人の目に触れることで、その中からあなたのコンテンツを参照するWebサイトも出てくる可能性は十分あります。
また、Twitterなどで話題になったものがニュースサイトで取り上げられ、その記事がさらにSNSで拡散して…というループが起きることもあります。
ニュースサイトやまとめサイトで取り上げられれば、結果的に良質な被リンクを集められることになります。
このように、SNSでの拡散に直接的なSEO効果はありませんが、間接的な効果を見込むことはできるのです。
順位計測と改善
SEO対策は、コンテンツを公開して終了ということにはなりません。
狙ったキーワードでの検索順位をチェックし、1位に上げるための改善を行わなければいけません。
検索上位と自社のコンテンツを比較すると、必ず自社コンテンツで足りていないものが見つかります。
その足りていない要素を取り入れ、自社より上位のサイト内容を上回ることができるよう、改善を繰り返していきましょう。
順位計測と、コンテンツの改善方法を説明します。
順位計測の具体的な方法
ここでは順位計測でSearch Consoleを使った方法をご説明します。
Search Consoleにログインしサイトを選択してください。
画面左のメニューにある「検索パフォーマンス」をクリックすると、自社コンテンツでのSEO状況を確認できます。
確認できる項目は、下記5つです。
- 検索キーワード
- 検索結果に表示されたところからのクリック数
- 検索結果での表示回数
- 表示回数からのクリック率
- SEOでの掲載順位
この中で特に1つ目の「キーワード」と、5つ目の「掲載順位」に注目してください。
SEO対策を行ったワードで表示されているか?
対策したキーワードは何位で掲載されているか?
まず確認し、次のコンテンツ改善へと移りましょう。
コンテンツ改善の具体的な方法
狙っているキーワードでの順位を確認したら、ここからは具体的な改善を行っていきます。
やるべきことは明確で、自社コンテンツと検索上位のサイトを見比べて、上位サイトよりも質の高いコンテンツへと改善します。
ここで言う質の高いコンテンツとは、先に解説した「満足度の高いコンテンツ」のことです。
自社コンテンツが1位になっていない1番の理由は、上位サイトの方が満足度が高いコンテンツだからです。
よく見比べてみて、自社コンテンツに不足している情報がないか探してみてください。
また、同じ内容を載せていたとしても、上位サイトのほうがより詳しく具体的に書かれている事が多くあります。
比較して、自社コンテンツのほうがユーザーにとってわかりやすい記事になるまで、改善を繰り返しましょう。
改善を行った後は、再びSearch Consoleに戻ります。
左のメニューから「URL検査」をクリックし、対象となるコンテンツのページURLを入力してください。
1〜2分ほどすると画面が変わるので、インデックス登録の再リクエストを行い、Googleにページの更新を知らせます。
上記の流れを繰り返し行い、SEO上位のサイトに勝るコンテンツを作り上げていきましょう。
まとめ
SEO対策の概念から、実際の対策方法まで説明してきました。
初めての方でも、実践できる重要な施策であることは理解していただけたのではないでしょうか。
SEO対策を行うことの最大のメリットは、広告費をかけずに自動で集客を行えるようになることです。
毎日、何もしなくても勝手に顧客が集まる状態が作れたら、最高ですよね。
しかも、SEO対策は誰でも出来る施策です。
だからこそ、現時点で施策を行っていないのであれば、すぐに始めるべきです。
もし、SEO対策で不安がある場合は、一度ご相談ください。
弊社が、自動で良質なユーザーを獲得するための手伝いをさせていただきます。